クールビズ(スラックス編)
今回はクールビズのスラックスについて書いてみたいと思います。
夏に近づくにつれ「シャツ」+「スラックス」を見かけるようになりました。
スーツのスラックスをそのまま穿いている方も多いと思うのですが、
日差しが強く、汗ばむ夏場にスーツのスラックスだけを穿いてしまうと、
いつの間にか日に焼けてしまったり、汗染みができてしまったりと、
スラックスだけが傷んでしまう可能性があります。
夏のクールビズ期間が終わり、いざスーツとして着てみると
ジャケットは綺麗だけどスラックスだけやれた感じに見えたり、
色が薄くなっていたなど、実際にお客様から聞いたこともあります。
そのようなことが起こらないように、クールビズのスラックスは別で用意したほうが良いのではないかと思います。
勿論、市販のもので自分好みが見つかれば良いと思いますが、
自分の好きな色、素材、ディテール、シルエットを落とし込み
オーダーメイドで製作するのも選択肢の一つではないでしょうか。
では、オーダーメイドはどういった感じに内容を決めて製作していくのか、
丁度私が注文したスラックスが出来上がってきましたので、それを基にご紹介をしていきたいと思います。
私の場合は、クールビスではなくジャケパン用のスラックスが欲しかったので製作することにしました。
持っているブレザーやリネンのジャケットとの相性や汎用性を考え、色はグレーにすることに。
生地は耐久性を考慮し、英国のWilliam HalsteadのHigh Twist Woolを選びました。
通気性、防皺性に優れ、型崩れしにくいのが特徴。
皺が寄ってもスチームアイロンで簡単に取れてしまうため、手入れも簡単なのが嬉しいですね。

グレーは大きく分けると写真のように、左からダークグレー、ミディアムグレー、ライトグレーと分かれます。
夏用として考えていたので、ライトグレーとミディアムグレーで悩みましたが、今回はミディアムグレーを選びました。
そして、シルエットやディテールなどを熟考して出来上がってきたのがこちらのスラックス。

一見シンプルなスラックスに見えますが、私なりの拘りが数多く落とし込まれています。

先ずベルトループを省き、オプションでサイドアジャスターを配置。
手縫いの為、ステッチが無く美しい仕上がりです。
どうしても夏場はベルトで窮屈感が増すため、この仕様にしています。
ポケットは斜めではなく、シーム上にポケットを配置しているので見た目もスッキリとします。
ボタンは主張せず生地に馴染むように、地色に合わせてナット釦を選びました。

プリーツ(タック)はアウトプリーツではなくインプリーツに変更。
また腰裏のスレキは汗ジミが目立たないように縞スレキを選んでいます。

持ち出し部分は通常5cmですが10cmに変更。ベルトレスの場合、持ち出し部分を長くして横にずらすと、前から見た際にスッキリとした印象になります。
最後はシルエット。

股上が浅いと椅子に座った際に股下にストレスがかかる為、股上は通常より1cm深くして問題解消。
ワタリ幅も同様に、狭いと椅子に座った際にストレスになるので、ややゆとりを持たせています。
膝幅は屈んだ際に、ストレスにならないように自分の膝の寸法に合わせてゆとりを持たせています。膝幅を必要以上に細くしてしまうと膝が抜けやすくなってしまいます。
(膝がポッコリ出てしまい見た目が悪くなること)
裾口の幅は、私の身長と体型を考えた際に、この幅が全体のバランスが良く見えるので、最近はこの幅で製作しています。
そして裾のダブル幅は4.5cmに。
こちらが着用した写真。

個人的には大満足の仕上がり。
この様に自分の好きなディテールを落とし込み、また自分の体型に合わせたサイズで製作できるのがオーダーメイドの醍醐味ではないでしょうか。
定番のネイビーブレザーとコーディネートするとこんな感じです。

是非ご参考にしていただけたらと思います。
Grenville グレンヴィル
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